
3歳のこどもに親育てしていただいています、ハパともうします。ちなみに「ハパ」というのはハワイの言葉で「半分」という意味だそうです(о´∀`о)
今回は、あいトリで「ん!?配送で失敗されたんですか!?」と心配になるとかならないとかで話題の、ワリード・ベシュティさんについての特集です!調べたら、納得しかありませんでした。
目次
ワリード・ベシュティさんについて

Walead Beshty(ワリード・ベシュティ)
1976年にイギリスのロンドンで生まれ、現在はアメリカのロサンゼルスを拠点に活動されています
“瞬時に行われているかに見える情報の伝達やモノの輸送が、実際には多くの人の肉体的労働を介して、各産業の制約のなかで行われているという事実をシンプルに提示する作品で知られる。”
トリエンナーレ 公式より
これまでの作品
《20-inch Copper》(2009)

銅でできた箱を輸送し、その状態のまま展示
あいちトリエンナーレで展示中の作品
《FedEx》(2008)
“FedEx社規定出荷箱と同じサイズの薄いガラスの箱を世界中に発送し、輸送業者によって運搬される過程でひびだらけになったものを、ありのまま展示する。”
トリエンナーレ 公式より
“よく見ると、ガラスの箱は、ダンボール箱にぴったり収まるように設計されていることがわかります。この空っぽのガラスの箱は、FedEx社の段ボールとサービスを用いて、世界中の美術館やギャラリーに送られ続けているのです。”
https://aichitriennale.jp/artwork/A25.html
《Travel Pictures》(2006/2008)

“写真フィルムを空港の手荷物検査に通し、X線に感光させることで傷みや変色が生じたものをそのまま現像・プリントする。”
https://aichitriennale.jp/artist/walead-beshty.html
これは旧東ベルリンにある廃虚となったイラク大使館を2006年に撮影した写真です。通常、感光防護用の袋に入れるべき写真フィルムを、保護しないまま空港の手荷物検査へ通すことでX線に曝し、そのまま展示しています。
https://aichitriennale.jp/artwork/A25.html
現地レポ&感想
さてさて、ここからが私ハパの見てきたこと、感じたことでございます。
まず、展示室でみた私の感想は「綺麗な写真と割れたガラスと、ダンボールやなー!」でした。(うわぁ…)
そう、見ただけでメッセージが読み取れませんでした…
でも、調べたら納得。
作品の背景を伝える
ワリード・ベシュティさんがよく扱うテーマとして、”物流”があるそうです。
今回も、「保護フィルムなしで写真を輸送するとどうなるか」というのと、「梱包材なしでガラスを運ぶとどうなるか」というのを見せてくれているわけです。
どこの美術館でも、作品は万全の状態で展示されています。それを「どうやってここまで来たか、知ってるかい?」と語りかけてくれるのが、ワリードさんの作品達です。
ってことは、このダンボール…!
ここまで調べたあとで、素朴な疑問が頭をよぎります。それは、「このガラスとダンボールはどうやって、この美術館まで運ばれたのか…」ということです。
答えはシンプルでした。
展示してあるダンボールに、展示してあるガラス箱をすっぽり入れて、輸送しているのです。
輸送中に壊れる事も込みでの作品なのです。(きっと配送業者さんにとっては、ちょっとタブーすぎますが…汗)
作品の背景に思いを馳せる
今回のあいトリでも、そこに当たり前のように、作品は展示されています
作品についてあれこれ考えはしても、
“どうやってここまできたか”までは考えた事がなかったです。
ワリードさんの作品を知れば、ほかの作品全体を、また違った角度で考えてみる事ができますね!
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読んでいただいてありがとうございます!明日からもしばらく「あいちトリエンナーレ2019」についてのレポートをアップしていきますので、よろしければチェックしてください。ブログアップは月〜金の朝7:00です。(土日は息子と遊びますゆえ、お休みします!)
↓↓↓ワリード・ベシュティさんのインタビュー映像(英語、字幕なし)
↓↓↓ワリード・ベシュティさんのインタビュー映像その②(英語、字幕なし)
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