レニエール・レイバ・ノボさんとは?

1983年にハバナ(キューバ)で生まれ、現在もハバナを拠点に活躍されています。
変わりつつあるキューバで忘れられかけている歴史や人々について、公的な資料などを精査したうえで、写真や映像、インスタレーションを制作
トリエンナーレ公式サイトより
これまでの作品

《A Happy Day FC No. 11》(2016)
「A Happy Day」シリーズのうちのひとつ。
また写真アーカイヴから毛沢東やフィデル・カストロら権力者の姿を消し去る《A Happy Day FC》は、神話や歴史を解体し、過去の出来事に対する想像力を喚起する。
トリエンナーレ公式サイトより
あいちトリエンナーレで展示中の作品
《革命は抽象である(2019)》

巨大な2つの彫刻は、ロシアに実在するモニュメントの実物大のレプリカ。
壁には、ソ連時代のプロパガンダ・ポスターから、スローガンとイメージを取り去った絵画が並んでいます。
そして「革命は抽象である」というこの名前には、人々が革命の初期において目指していたユートピアはもはや具体性を失い、抽象的なものになってしまったというアイロニーが込められているのです。
トリエンナーレ公式より
現地レポ&感想
さてさて、ここからが私はぱの見たこと、感じたことです。まず、私が見に行ったときには、上の写真にあるような光景ではありませんでした。まず、手前のモニュメントは黒いゴミ袋で覆われていました。壁にかかってるであろう絵画には、新聞が被せてありました。

一連の出来事への、レニエールさんの抗議のようです。
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まず、でかい!!

手前のもそうですが、奥の手はベルトルト・フーバーかと思っちゃいました。

引用元「アル」
このおっきい手は、モスクワにある「ガガーリンの像」のレプリカなのだそうです。ガガーリンは、宇宙に初めて行った人ですね。「地球は青かった」はちょっと違って、直訳だと「空は非常に暗く、地球は青みがかっていた」と言っていたらしいです。ふむふむ。
革命を起こそうとすると、どこかで人を扇動する必要が生じるんですよね、きっと。そうして、すごく大きいモニュメントを作ってみたりする。政治の問題はきっともっと複雑なのだけれど、それらを具体的に説明しても理解できる人は少なくて、結局「抽象」の方が人に伝わりやすいんです。
曖昧になったデザインの輪郭から、曖昧になったメッセージ性から、受け手が自分の好きなように解釈できるもの。かつ、パワーのあるもの…。そんなプロパガンダの末路をすごく美しい形で見せてくれている作品でした。
レニエールさんの作品は勧善懲悪的なものではなくて、悪の悲しい性も人間の一端として捉えているからこそ、美しい配置ができるのではないのかなぁ、とぼんやり思いました。
「自分の中にもあるんだよ」と言われているような気持ち。
まとめ
いかがでしたでしょうか!
今日はちょっと大人しい記事になりました。(笑)明日水曜日は「マンガ」の日です!ぜひまた読んでくださいね♪
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