[レポート]あいちトリエンナーレ2019 ⑧〜ピア・カミル編〜

Hola!

ご覧いただいて、ありがとうございます!

3歳のこどもに親育てしていただいています、ハパともうします。ちなみに「ハパ」というのはハワイの言葉で「半分」という意味だそうです

なんでしょっぱなからスペイン語を使ったかというと、今回はメキシコのアーティストを紹介するからです!

(メキシコの公用語はスペイン語ですね)

メキシコのアーティストといえば誰を思い浮かべますか?

え、フリーダカーロ?

ではでは、もう1人、覚えるべき人がいます。

それが、ピア・カミルさんです。

ピア・カミルさんとは?

1980年メキシコシティ(メキシコ)生まれ。メキシコシティを拠点に活躍されています

おそらく、メキシコの新進アーティストへのガイドで最もよく知られている名前

https://ja.yourtripagent.com/10-female-mexican-artists-you-need-to-know-about-4247

これまでの作品

≪Lover’s Rainbow≫(2019)

虹の架け橋を、アメリカとメキシコの国境に設置

↓↓↓公式サイトの説明はこちら(英語)

Lover's Rainbow, 2019 Painted rebar 42.7 x 16.4 ft Desert X Coachella Valley, CA, 2019 Photos courtesy of Desert X Villa del Valle Valle de Gu...

《Fade into Black》(2018)

200枚のTシャツをつなぎあわせたもの。白から黒へのグラデーションになっています。

↓↓↓公式サイトの説明はこちら(英語)

SCAD Museum of Art Savannah, US, 2018 Installation views Fade into Black, 2018 Second-hand t-shirts 11 units: each unit 4.55 x 9.55 meters Deta...

↓↓↓《Fade into Black》を使った行進の様子(字幕なし)

Pia Camil's "Fade Into Black" Kicks off deFINE ART

あいちトリエンナーレで展示中の作品

Telón de Boca2018

多様な音楽が交わるチョポの露天市で行われる物々交換から着想を得たもの。予めデザイナーと用意した中古Tシャツを、街ゆく人や友人のバンドTシャツと交換して集め、一枚に縫い合わせた巨大な幕の内側には、24台のスピーカーが内蔵されている。バンドTシャツは、文化的、社会的そして個人的な情報の伝達手段である一方、米国市場向けに過剰生産されたそれらが市場で買い叩かれていることは、世界経済と取引システムの別の側面を象徴的に仄めかす。本作は観衆が参加可能な「舞台」として、モニュメンタルな音響空間を創り出す。

トリエンナーレ公式より

↓↓↓インタビュー映像(字幕なし)

Telón de boca, textil sonoro de Pia Camil

現地レポと感想

さて、ここからが、わたくしハパの見たこと感じたことでございます。

まず、オアシス21から直通通路で愛知芸術文化センターに入ったわたしが一番最初に出会ったのが、この作品でした。

そして、最近に感じた感想は、お恥ずかしながらこんなものでした。

「バンドT!!!」

そしてツイッターで検索すると、やはりほとんどの人が、この「バンドT」に触れています。

バンドTである理由を考えるキーワードが”チョポの露天市場”なのですが、詳しい説明はほかのサイトにお任せします。

ここでわたしが書いておきたいな、と思うのは”題名”についてです。

まず、この作品の名前をおさらいすると、《Telón de Boca》です。

この題名の何が気になるか…

それは、スペイン語のままであるというところです

当たり前じゃないか、と言われそうですが、それがそうでもないのです。これから説明しますね。

ほとんどの作品には、邦題がついています。

例えばアマンダ・マルティネスさんの作品《Jazz ’till dawn,maybe》でいうと《夜明けまでジャズ、なんて》といったぐあいに。

(↓↓↓ちなみにアマンダ・マルティネスさんについてまとめた記事はこちら)

すごいヴァイブスです。アマンダさんの作品は、オシャレして、お酒を飲みながら見たくなる。でも決してギラギラしているわけではない。空間に溶け込むのに、目を惹く。繊細なのに、タフ。もっと写真撮っておけばよかった!

邦題がつくと、私たち日本人は助かります。タイトルを覚えやすくなったり、人に伝えやすくなるからです。

ではなぜ、ピア・カミルさんの作品は原題のままなのでしょう?

あくまで私の予想に過ぎませんが、それは”故郷メキシコへの想い“を表現する為なんじゃないかな…と考えています

きっと「メキシコ」という国も、作品を構成する重要な要素なのです。

だから、作品の題名はあえてスペイン語のままにしているのではないでしょうか。

ちなみに、「Telón de Boca」は日本語で「ステージの幕」と訳します(「バンドT」ではありませんでしたね( ˊᵕˋ ;))

<余談>

「Telón」は「幕」ですが、「Boca」には「入り口」の他に「口」という意味もあります。その「口」と、この作品に空いている穴(首元の部分)がリンクしているのでは…!?と、そんな深読みもしております…

“境界”への祈り

ピアカミルさんがアメリカとメキシコの国境にかけたのは虹《Lover’s Rainbow》。バンドTをつなぎあわせて作ったのは幕《Telón de Boca》。

両方とも、「境界」に関するものです。

いま世界には様々な隔たりが乱立しています。

その隔たりの”境界”への深い眼差し…

それが、私がピア・カミルさんの作品か感じたものです。

あいちトリエンナーレ2019

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読んでいただいてありがとうございます!

明日は村山悟郎さん編をお届けする予定です!

それでは、Adios!