[書評]「できなさ」を愛す|pha『がんばらない練習』

皆さんは、社会に適合、できていますか?


できている!という方は、このページはそっ閉じして大丈夫です。
でも、もし少しでも生きづらさを感じていたなら、この書評にお付き合いいただければと思います。
生きづらい社会は、狭い社会なのかもしれない。

世界を少し広げてくれる本をご紹介いたします。

aha『がんばらない練習』
2019/幻冬社
”□会話がわからない □服がわからない □すぐに帰りたくなる
□早く着きすぎてしまう □居酒屋が怖い □不意打ちが怖い
□ときどき頭の中がワーッとなる □決められない □荷物を減らせない
□からあげばかり食べてしまう □検札が怖い □つがいになれない
□やる気がわかない □同じことを続けられない ……他”

ダメな自分を受け入れるところから始めよう

京大卒・元ニートが実践する、自分らしく生きる方法

1.「できない」って、なんかいいかも

目次にずらっと並んだ、色々な「できない」…
著者であるphaさんの実体験が書かれています。
その描写が可笑しかったり、説得力があったり…「できない」って、なんだかいいかも。そう思わせてくれる一冊です。

2.社会から逃げる

実は、この本の書評を書く時に、すごく迷いました。
この本は、いい意味で社会から切り離してくれます。
「できない」を肯定してくれますから。
だからこそ、あまりの居心地の良さに、社会に戻りたくなくなってしまうのではないかと…
でも、社会から逃げたっていいんじゃないかな、ということに気づいた時、すごく気持ちが楽になったのです。だからやっぱりおすすめ!

3.自分の「できない」が見つかる

この本の目次には、たくさんの「できない」がずらっと並んでいます。ぜんぶじゃなくても、きっといくつか「あ、これ私だ」と思えるエピソードがあると思います。
ちなみに私の好きなエピソードは”最近猫が冷たい”です。その中の一節をご紹介します。

面倒臭い。なぜ、会ってなくてもずっと同じように、僕のことを好きでいてくれないのだろうか。

pha『がんばらない練習』より

4.『しないことリスト』とセットで

この『がんばらない練習』は、『しないことリスト』とセットだな、と思います。両方とも、読むと社会の生きづらさを解きほぐしてくれる内容です。少し違うのは、『しないことリスト』はたくさんの知識が詰まっていたのに対して、『がんばらない練習』は内面的な心の動きが書かれているところです。

ちなみに『しないことリスト』について書いた書評はこちらです。↓↓↓

[書評]自分の時間を生きるために|pha『しないことリスト』

5.何度も読みたい

phaさんの本は、いつだって濃いな、と思います。
装丁のデザインがサラッとしているから余計にそう思うのかもしれません。
きっとその時その時の発見があるし、一回読んだだけでは分からない気もする。
phaさんの本は、何度も読みたいな、と思います。

ちなみに、読み終わったあと心が揺さぶられすぎて書評が書けない!ともがいていた時のnoteの記事がこちらです。笑

書評が書けない|pha『がんばらない練習』を読んで